あまりにも鋭く突き刺さったものだから
書棚の奥にしまいこんでいた本を
読んでもらいたい人ができたので再読した。
読むたびに響き方を変える小説には、
得体の知れないなにかが棲んでいるに
ちがいない、と 思う。
「命の灯火を絶やさないために大切なのは、
物語を語り続けること。」
その先に
泥沼のような黒い海しか見えなくても、
私自身が、一筋の光を照らす
灯台に なることができたなら。
はじめてこの本を読んだときに、
その祈りをこめてできた
灯台のペンダント。
何人もの人のもとへ
旅立ったけれど、そのたびに、それぞれが
その人の色に響き、命を吹き込まれていった。
そんな瞬間の積み重ねが、
わたしを生かしてくれています。

